北海道庁主催 エゾシカレシピコンテスト優勝致しました

平成27年11月30日に行われました北海道庁主催のエゾシカレシピコンテストにおいて弊社代表取締役社長玉木康雄が「蝦夷鹿佃煮雪もみじ」をアレンジした『エゾシカのほうじ茶佃煮 ネギ味噌仕立』がグランプリを受賞いたしました。下記に北海道庁HP、受賞レシピ画像、北海道新聞記事(平成27年12月1日朝刊)、受賞証書の関連画像を掲載いたします。

晩秋から冬にかけて
十勝、日高山中で射止めた天然の蝦夷鹿を、創業昭和八年の茶問屋玉翠園の特製ほうじ茶でことこと、じっくりと炊き上げました。 
本物の「旬」を感じていただきたく、添加物を使用せず、どこか懐かしくて、やさしい味わいに仕上げたえぞ鹿佃煮「雪もみじ」どうぞご賞味ください。

本品は限定販売品につき、当店店頭並びに道内優良食品のお取り扱い店舗のみの販売となっております。当ホームページのネットショップ玉翠園からのお買い物も出来ますので、ご利用お願い申し上げます。

当店以外での取り扱い販売店

「雪もみじ」をメニューとして扱っている居酒屋

魚河岸 甚平
札幌市中央区北6条西4丁目 札幌駅地下1Fプレジャーランド内
電話番号:011-213-5555

北海道庁主催のエゾシカレシピコンテスト関連画像

「雪もみじ」の美味しい召し上がり方

鮮度と調理にこだわれば、えぞ鹿はこんなにも美味しい北海道の自慢の「旬」の味覚です

美味しい召し上がり方

なんと言っても一番のお勧めは、炊き立てのアツアツご飯に乗せて食べてみることです。

蝦夷鹿の持つやさしい香りと甘辛さが、ご飯によく合います。時には、和辛子を添えてみるのもよいでしょう。 ご飯との相性の良さは本当に驚きです。

そばやラーメン、パスタのトッピングにも最適で、パンにはさんでも、サラダにあえても、卵料理にも、よくあいます。

和風から洋風、中華など、いろいろなお料理に食材としてもお使いいただけます。 酒の肴にも、また最高の一品です。お好みで少量の唐辛子を添えても、一層引き立ちます。

蓋の開封についてのお願い

本製品は、添加物を使用せず常温状態(未開封)での保存性を高めるため、容器内部の気圧を下げております。

そのため、常温にて販売しておりますが、お買上げ後、開封前に冷蔵庫に入れた場合、内部気圧が更に低下して蓋が大変硬くなることがございます。そのような場合は必要に応じて市販の蓋開け器などをお使いいただくか、蓋の中心に錐等で小さな穴を開けると内外の圧力差がなくなり開封しやすくなります。

商品化にあたって ~茶問屋がなぜ蝦夷鹿を佃煮に?

北海道では、増えすぎてしまったエゾシカの頭数を適正に管理し、自然の調和を保つためにも、鹿肉の食材として有効利用と普及に注目が集まっています。

もともと鹿肉はヨーロッパではジビエの中でも高級食材として位置付けられている上に、高たんぱく、低脂肪は現代人の食生活に大変適した食材といえます。

ところが、鮮度と品質管理が行き届いた素材の入手の困難さや、日頃食べ慣れた牛・豚・鳥肉と同様の調理法では、せっかく入手しても素材の良さを十分生かせず、癖の強い、期待はずれの味になってしまうことが多いこと、などの理由で、今ひとつ一般の家庭に普及していないのが現状でした。

当社は、昭和八年以来、札幌で宇治茶を商うことに始まった日本茶問屋で、鹿肉とはまったく畑違いの企業です。

しかしながら、道内の一企業として、また蝦夷鹿猟を通じ、北海道の自然環境を目の当たりにするものとして、優れた食材である蝦夷鹿肉を、本当に美味しいものとして食べてもらいたいと考えました。

このことを念頭に、前述の問題点を踏まえながら、数多くのレシピを試行錯誤の上開発いたしました。単に鹿肉を美味しく食べるといった部分において、それぞれのレシピの完成度には自信がありましたが、食卓に自然に溶け込める味でなければ、また同時にエゾシカの風味を生かしたものでなければ、本来の目的を達成したことにはなりません。

悩んでいたところ、意外にも答えは目の前にありました。お茶を買いに来られたお客様の一言、「毎日三度の食事に、このお茶がないと始まらない」そうおっしゃっていただいたのは、当店の炒りたての自家焙煎ほうじ茶でした。札幌の中心部で長年焙じている、こうばしい香りと豊かな味わいは、先々代から多くの人々に愛され続けている品です。

このほうじ茶を使って、じっくりと炊き上げた蝦夷鹿の佃煮は、鹿肉の持つ独特の風味を生かしつつも、ご試食頂いた多くの人々に、好き嫌いなく大好評でした。

もちろん、ほうじ茶の焙煎加減はお手の物ですから、本品にあった、北海道ならではの、火入れにこだわった茶を使用することにいたしました。こうして、ついに日常の食卓に受け入れてもらえる味、蝦夷鹿佃煮「雪もみじ」が完成しました。

初めて蝦夷鹿を食べてみようと思う方はもちろん、今までに蝦夷鹿を何らかの形で味わって期待はずれだった方も、きっと北海道の豊かな恵みに驚いていただけると思います。どうぞ日本茶問屋の作り上げた北の味「雪もみじ」をご賞味下さい。

商品化にあたって ~「雪もみじ」の由来

我々が口にする食品は、すべて自然からの命の贈り物です。蝦夷鹿(エゾシカ)を商品化する中で、資源の有効利用という名目だけで取り扱いたくなかったことは間違いありません。

大自然から分けてもらった蝦夷鹿を美味しく、そして感謝して、いただきたいと自ら思ったことが、すべての始まりでした。 季節ごとに味わえる自然からの贈り物を、身近な食生活の視点から見ると「旬」となります。日本茶を扱う関係で、「旬」は日ごろより深く感じていましたし、この視点からなら、より多くの方に気持ちが通じるような思いがありました。

そこで、蝦夷鹿の最も美味しくなる季節、すなわち紅葉が色づき、雪の舞う冬を迎えるころをイメージし、また鹿肉の呼び名でもある「もみじ」をかけて「雪もみじ」と名づけさせていただきました。

「雪もみじ」を味わって下さった方々が、「旬」を感じ、季節の到来を教えてくれる素晴らしい自然環境を身近に感じていただけたら幸いです。

北の大地と蝦夷鹿(エゾシカ)

北海道は広大な美しい自然に恵まれた大地です。この豊かな自然環境を背景に世界でも有数の、スケールの大きな釣りや狩猟の文化があります。その中でも蝦夷鹿猟は古来よりさまざまな形で営まれてきた北海道ならではの季節の風物詩といえます。

ところで、エゾシカの頭数は、過去の保護政策と、天敵である狼を絶滅に追い込んでしまったこと、温暖化による降雪量の減少等を背景に増えつづけ、現在、畑作、山林の農業被害は増加の一途にあります。

本来自然界に備わっていた食物連鎖のシステムが、壊れてしまった以上、狩猟でバランスを維持することは、将来に向けてのこの時代の責務でもあり、適正にエゾシカの個体数を調整することは、森林、農業のみならず、自然の生態系全般にとっても必要不可欠なことなのです。